「ホームページは必要なのか?」について考えてみました
ゴールデンウイークの計画を立てるのに、お出かけ先のレストラン探しをしていたときのことです。Googleで「〇〇 ランチ」(○○は地名)と検索して出てくる候補の詳細を見てみようと「ウェブサイト」ボタンを押すと、インスタグラムやグルメサイトのお店のページが開くばかり。お店のホームページがないというところが少なくありませんでした。
たしかに、SNSや予約サイトでも、使い方によっては十分に情報発信ができます。機能も豊富になってきていますしね。ユーザー側としても、ホームページでないといけないということはないですし、実際ホームページを見る機会も減っているように思います。
ホームページIBARAKIと名乗っておきながら「ホームページはいらない!」と声高に言おうとすると怒られてしまいそうですが、「本当に必要なのだろうか?」という疑問がないわけではありません。ホームページにかかる費用を別なところに回した方がいい場合もあるでしょう。
もちろん、業種や規模、ビジネスのスタイルなどによってさまざまなので、ひとくくりで考えることができないことですが、必要かどうか、どの程度のものが必要か、を考えるためのいくつかのものさしを提示してみたいと思います。
① 眺めてもらうのか、調べてもらうのか
さまざまな商材を取り扱っていたり、メニューが多岐にわたっていたりする場合、たくさんの情報を掲載しておくことがお客さまのニーズに応えたり、サービスの向上につながったりすることがあります。そのようなときには、探している情報に早くいきつけると便利ですよね。SNSでもたくさんの情報を掲載することはできますが、自社の情報に限った検索性はよくありません。調べてもらうことで提供しているサービスや商品の魅力を伝える場合には、調べるのに便利なホームページがあるとよいと思います。一方、全体を見渡してコンセプトや雰囲気を伝えることが優先の場合は、必ずしもホームページではなくてもいいのかもしれません。
② ホームページがあることが信頼感につながるかどうか
よくホームページが必要な理由として挙げられることが多い「信頼感」。「ホームページくらいないとね」と言われたりしますが、ホームページがあれば信頼感が高まるのかという疑問はあります。例えば、数年前で止まってしまっているお知らせ、現状と異なる商品情報などなど。かえって信頼感をなくす原因になってしまいそうです。ホームページは、随時新しい情報の発信や更新をすることで価値が高まります。制作会社に更新をお願いしたり、お知らせの文章を書いたりするのが手間なので、SNSならさくっとできるからいいという話もありますが、どちらにしても手をかけないといけないことにはかわりありません(と書いていることが自分にささります)。更新の積み重ねが信頼感につながるということですね。
③ マーケティングツールとして活用するかどうか
ここ数年では、ホームページの役割としては情報発信よりもマーケティングツールとして活用することの方が比重が高まっているように思います。アクセス解析をもとにお客さまのニーズを探ったり、さまざまな広告の効果をホームページへのアクセスやホームページ上での動きをもとに検証したり、という具合です。SNSのインサイト機能も充実してきていますが、あくまでSNSサービスの中でのデータに限られています(例えば、外部サイトからのアクセスかどうかはわかりません)。他のメディアとの連携や細かいデータを取得して活かしたい場合は、自由に設定することができるホームページの方が向いていると言えます。
いかがでしたでしょうか。ご自分のビジネスに合うやり方を考えてみるのも大事かなと思います。わたしたちとしては、ホームページを作っていただけるとありがたいのですが…。それぞれの状況によっても変わってくる部分もありますので、お気軽にご相談いただければと思います。
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